行動療法とは
行動療法は薬物療法や精神療法と組み合わせて行うことで非常に大きな効果をあげることがあります。ご利用者の行動に直接はたらきかける療法です。対人行動や社会行動の訓練プログラム(SST※)をはじめ、拒食症、過食症の患者さんに対する入院行動制限療法などがあります。
社会的なフォローも重要です。日本ではいまだに精神障がい者への偏見が強く、障がい者の社会生活への復帰が、障がい者本人とは関係のない社会的な要因で阻害されることがあります。施設や福祉サービスを適切に利用して、障がい者の皆様が社会へ復帰するのを支えるのも私たちの仕事です。
精神科の治療にはこれらの他にもいろいろなメニューがあります。あなたの病状と必要性に応じて、主治医だけではなく看護師、薬剤師、カウンセラーやソーシャルワーカー、作業療法士等、いろいろな職種による必要な支援を提供が行われます。
- SSTについて
- SSTは、social skills training の略であり、生活技能訓練とか、社会生活技能訓練と訳されています。最近、精神科の病院でかなり積極的に行われるようになっています。実生活で悩んだり困難を感じていたりすることを、実際に演じながら(ロールプレイ)練習していくことが中心です。
数名の方が輪になって、リーダーのもとで練習します。グループで、いろんな意見を出し合い、お互い良いところをみつけ、また、もっと良くするためにどうするかを考え練習します。そして実際の生活で実行します。一人一人目標を決めていくことが重要です。
当院でも心理グループ、デイケアなどで行われています。