パニック障害とは
パニック発作といわれる、急性の強い不安の発作を繰り返す症状を特徴とする病気です。
従来は不安神経症の一部に含めて扱われてきましたが、そのまとまった病像の特徴から、独立した疾患として扱われるようになり、パニック障害と命名されました(1980年)。
従来の不安神経症は、この「パニック障害」と慢性の不安状態が続く「全般性不安障害」とに二分されたことになります。
パニック障害は、特別な原因やきっかけなしに急性に発症し、パニック発作を繰り返すことや、不安のため一人での外出や乗り物に乗ることが困難になることがあります(広場恐怖)。
薬物療法が有効とされています。
- パニック障害の症状
- 以下のような症状が4つ以上同時に発生した場合、パニック障害である可能性があると言われています。
異様な発汗/体の震え/めまい/心拍数の増加や動悸/胸の不快感/腹部の不快感/現実がよく分からなくなる/異様なうずき感/冷感や熱感/死ぬのではないかという恐怖感/窒息してしまうような感じ/自分を上手くコントロール出来なくなるのではという恐怖感/息苦しさ
- パニック発作
- 突然に理由もなく激しい動悸、呼吸困難、熱感・冷感、胸部不快感などに襲われたり、乗り物に乗車中、突然気持ちが悪くなってしまったり等の発作が現れ、死の恐怖などを感じることもあるという症状。しかし大抵は20分くらいで治まり、病院に行って内科的検査をしても異常なしと診断されることがあります。
- 予期不安
- 一度パニック発作を起こしてしまった方が、「またあの発作が起きたらどうしよう。」「今度、あんな発作が起きたら死んでしまうのでは…。」などと心配になり、不安や焦燥感に駆られるという症状です。
- 広場恐怖
- 以前パニック発作を起こした場所が苦手となり、その場所や似たような状況、場所を避けるようになるという症状です。