パーソナリティ障害とは
パーソナリティ障害とは、心の発育過程の障害によって、著しい性格の歪みを生じ、その結果、自傷他害行為などの問題行動を繰り返すものです。
- 境界性パーソナリティ障害(ボーダーライン)
- 境界性パーソナリティ障害(ボーダーライン)は、人格がよい子と悪い子の二つに分離し、非常に不安定になります。他者を過大に評価したり、こきおろしたり、激しい攻撃性を向けたりして、他者と安定した関係が保てません。他者に依存しながら、他者を自分の思うままに操ろうとします。また、他者から見捨てられることを極端に恐れます。
境界性パーソナリティ障害(ボーダーライン)の症状
症状は、抑うつ、情緒不安定、見捨てられ不安、一過性の精神病状態(幻聴、被害妄想)、攻撃性、衝動行為、他罰性、責任転嫁、自傷行為、狂言的自殺未遂(リストカット、薬物大量服薬)、空想的な世界観と万能感、浪費癖、陰湿な嫌がらせ、アルコール依存、薬物依存。
- 反社会性パーソナリティ障害(行為障害)
- 倫理感や人間的な感情が欠乏し、無反省に犯罪や他害行為を繰り返すものです。児童(15歳以下)の場合は「行為障害」と診断されます。
- 統合失調質パーソナリティ障害
- 親密な対人関係の回避、他者からの孤立、無関心、冷淡、感情の平板化などを特徴とするものです。
- 回避性パーソナリティ障害
- 不安、緊張、自信のなさ、「自分は人より劣っている」という妄想的な確信、批判や拒絶されることに対する極端な恐れ、就労など社会的活動を回避しようとする傾向などを特徴とします。ひきこもる若者には、このような性格傾向が多くみられるとされています。