摂食障害は珍しい病気ではなくなりました。しかし、摂食障害は医療機関により、対処方法が大きく異なる疾患でもあるため、意を決して受診をしても戸惑いを覚える方が多いようです。内科へ行くのがよいのか、心療内科なのか、勇気を出して精神科なのか。
摂食障害の回復援助に何が求められるのか。当院は精神科医療機関であり、ご本人、ご家族の歴史・話をゆっくり聞く作業はもちろんですが、当事者にも家族にも仲間が必要だと私たちは考えてきました。
当院では通常の診療とは別に、以下の二つの会を開催、あるいは応援しています。どうぞ、ご遠慮なくご相談下さい。(通常の診療は病院外来にお問い合わせ下さい)
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マーサウの会=摂食障害の家族の会 |
医師・臨床心理士が司会を務め、第1・第3火曜日の夜7時から9時まで開いています。当院アルコールセンター2階、会議室です。1999年6月にスタートしましたから、もう12年目になりました。毎回、苦労を重ねてこられたご家族が集まり、涙あり、笑いあり、「話したりない」集いを続けて来ました。ただし、どんなときにも話された内容の秘密を守り合うことが決まりです。
家族が集まり、遠慮せずに話し合う会ですので、残念ながらご本人は参加出来ません。「マーサウ」とは北米大陸の先住民族であるホピ族の言葉で「精霊」「大地」などを意味します。
病気をすぐに「治そう」とする努力はときに辛すぎるものです。まずは話し合いです。いままでの歴史を語り合ってみることです。そのうちに病気の輪郭が浮かび、焦らず、回復を見すえることが出来るようになります。
5年以上参加を続けていらっしゃるご家族も多く、初めての方は「そんなに長くかかる病気なの」とびっくりされもしますが、希望と勇気を分かち合う会です。
予約制ではなく、毎回ご自由に参加出来ますが、急用で休む日もありますから、はじめて参加される方は事前にご連絡を下さると幸いです。当院の大河原(医局)、臨床心理室が窓口になっています。参加費は300円です。
ご本人が当院を受診されていない方のご家族も参加出来ます。
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Peerグループ |
当事者の自助グループです。
当院を会場にして毎月2回(第2月曜15:30~16:30/最終土曜13:00~約1~2時間)開かれます。
当事者同士が周囲に視線や評価を気にせず語り合う貴重な集いです。
なお、第2月曜は臨床心理士も入ります。
お問合わせは心理室 又は sessyokunet_colorful@yahoo.co.jp へどうぞ。
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