当薬局は、薬剤師2名 事務員1名の計3名で業務しています。1日平均処方箋枚数61.6枚、1日平均注射調剤数11.4枚です。主な業務は、内服・注射調剤・服薬指導業務・注射剤混注・医療物品の供給です。
特に、服薬指導業務に重点を置き、その対象は、入院されているご利用者全員です。その為、可能な限り業務の効率化を図り、調剤は、自動分包機(YS-TR-250FDS)を導入することにより、調剤にかかる負担を軽減化しています。
また、自動分包機制御P/Cをカスタマイズし、服薬指導業務の支援ソフトとして活用しています。具体的には、投薬記録が自動的に作成でき、担当薬剤師こどに一括発行できるようにしています。更に、この服薬指導業務の支援ソフトのデータを、ノートP/Cで共有し、ノートP/Cからでも指導記録を作成が可能となることによって、このノートP/Cを病棟に持参して、各薬剤師が服薬指導ができるように対応しています。
このように可能な限り業務を効率化し、その他の時間を服薬指導に充てています。
また、2008年2月より東邦大学教授吉尾隆先生を非常勤でお迎えし、週1回指導を受けています。
当薬局の服薬指導は、各医師の指導のもと、単に薬効を説明するだけではなく、抗精神病薬の投与量減少・単剤化・副作用の軽減を目的としています。具体的には、薬剤師が薬原性錐体外路症状評価尺度(DIEPSS)と薬の飲み心地についてはDAI-10の確認を行い、医師・看護師に情報の提供をしています。
また、処方調査を行い抗精神病薬投与量、抗パーキンソン薬投与量、抗不安薬・睡眠剤投与量をモニターしています。
現在は、吉尾教授を中心とした若手医師とのケースカンファレンスにも参加し、医師と薬物療法について意見交換を行っています。
また、中谷院長主催の家族教室・退院促進グループにも参加しています。
なお、服薬指導業務の成果は、院長並びに吉尾教授のご指導のもと年1回日本精神神経学会学術総会で発表しています。今年で3回目(2011年11月現在)となります。
将来的には、薬剤師の増員を図りながら、更に、医師と活発な協議するなかで、処方設計ができる薬剤師を目指し、一人でも多くの入院ご利用者のリカバリーに、協力できる薬局を目標にしています。
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